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「商品データが足りない」という企業は、今やほとんどいません。
問題は、データが「ある」のに「使える形になっていない」ことです。
メーカーから届くスペックシートはExcelで、カタログはPDF。
画像ファイルは担当者のPCの中で、在庫データは基幹システムの奥に眠っています。
データは確かに存在しています。
それでもEC出品に何週間もかかり、新商品の情報が古いまま公開され続け、統合マスタへの反映が遅れて現場が混乱する——。
これは、データの「量」の問題ではありません。「構造」と「プロセス」の問題です。
なぜ、商品データはバラバラになるのか
商品データが扱いにくい根本的な理由は、「発生源が多すぎること」にあります。
メーカーや仕入先からの供給データ、自社の企画・開発部門が作るスペックシート、物流管理用のコードデータ、ECや販促チャネルへの登録情報——。
それぞれが異なる部署、異なるシステム、異なるフォーマットで管理されています。
統合されることなく、データはひたすら蓄積されていきます。これが「データのサイロ化」と呼ばれる状態です。
組織の縦割りが、そのままデータの縦割りを生み出しています。
具体的には、ある小売企業では、仕入先ごとに異なるExcelのフォーマットを自社マスタに変換する作業だけで、新商品1件あたり半日以上を費やしていました。この変換作業は担当者が独自ルールで行っており、マニュアル化もされていなかったといいます。
「人手で何とかする」が積み重ねる3つのコスト
こうした状況に対し、多くの企業が選ぶ解決策は「担当者が頑張る」か「人を増やす」です。
しかし、この対処法には根本的な限界があります。
① 属人化コスト
担当者が独自のExcelマクロや変換ルールを作り、それが組織の暗黙知になっていきます。担当者が異動・退職した瞬間に、そのノウハウは消えてしまいます。引き継ぎのたびにデータ品質が落ちる、という状況を経験した方も多いのではないでしょうか。
② 品質劣化コスト
手作業が増えるほど、ミスも増えます。不整合・重複・転記ミス——。それがEC商品ページのエラー、取引先へのデータ提供ミス、在庫管理のトラブルへと連鎖します。ミスの修正にかかる工数(手戻りコスト)も、じわじわと積み上がっていきます。
③ 機会損失コスト
データ整備に時間がかかることは、「販売開始が遅れる」ことと同義です。競合より一歩遅れて出品した商品は、検索順位でも、レビュー数でも後れを取ります。データの問題が、そのままビジネスの機会損失につながっています。

解決策は「頑張り方」を変えることではなく、「仕組みを設計すること」
では、どう変えればいいのでしょうか。
鍵となる発想の転換は、「人が処理する」から「データが自動で流れる」への移行です 。
具体的には、以下のような仕組みを設計することが重要になります。
– 複数のソース(Excel・PDF・画像・システム出力)から、データを自動で抽出・読み取る
– ソースごとの構造の違いを吸収し、統合マスタのフォーマットへ自動変換する
– 変換ルールをシステムとして管理し、誰でも同じ結果を再現できる状態にする
この「設計」ができている組織では、担当者の増員なしにデータ整備のキャパシティが拡張できます。
ビジネスのスピードに、データが追いつく状態になります。
Lazuliが一緒に設計する、商品データ整備の新しいかたち
Lazuliは、商品情報を軸に小売・メーカー・ディストリビューター企業のデータ整備・変換・活用を支援するプラットフォームです。
私たちの役割は、ツールを提供することだけではありません。お客様のビジネス課題とデータの実態を理解したうえで、データが正しく流れる「仕組み」を共に設計することです。 「今の整備フローを一度整理したい」「どこに課題があるかわからない」——そんな段階からでも、ぜひご相談ください。現状の整理から一緒に始めます。
まとめ:商品データ課題の本質と、その先へ
– 商品データの課題は「データが少ない」ことではなく「使える形になっていない」こと
– 根本原因は、フォーマットの多様性・組織のサイロ化・手作業プロセスの積み重ね
– 解決の方向性は「人手をかける」ことではなく「データが流れる仕組みを設計すること」
この発想の転換が、商品データ管理の次のステージを切り開きます。

商品データの整備、一度立ち止まって整理してみませんか?
まずは現状のご状況をお聞かせください。Lazuliの専門家が、課題の整理からご支援します。